お天気の良いゴールデンウイークに、久し振りに川越まで出かけた。
近いのだが最近は足が遠のいていた。
人混みの中を歩くのが疲れるのだ。
思えば、40代の頃まではよく訊ねた街だ。
今、子供を西武線に乗せて人混みの中を歩くだけでも億劫になった。
子供も我が儘で車に乗りたがる。
同時に私たちも歳を取ったから面倒臭い、結局電車には乗らないとなるわけだ。
ほんとに久し振りに、家族で電車に乗った。
本川越駅から川越中心地へ続く道幅が広くなっている。
消防・観光などを考慮して、セットバックをしたのだろう。
観光客が多いが、それでも歩きやすい。
やがて「おびんずる」様で有名な浄土宗のお寺・蓮馨寺に到着。
お参りした後、いつも通りお団子を食べる。
シンプルに醤油だけの団子が美味い。
この寺、実は歴史がある。
HPによると、室町時代の創建らしい。
以下、HPより抜粋
1602年には、浄土宗の関東十八檀林(だんりん)(増上寺を頂点とする幕府公認の学問所)のひとつとなり、高い地位が与えられ、葵の家紋が許された。また、かつて境内にあった浴場を「八つ(午後3時)の鐘」を合図に庶民に解放していたが、その鐘は「元禄時代の梵鐘」として今も時を告げている。参道にある水舎の欄間に彫られた唐獅子は当時の芸術文化を偲ばせる。
又、呑龍堂前に鎮座する「おびんずる様」は、触ると病気が治る仏として市民に大人気。
呑龍上人(どんりゅうしょうにん)の縁日が行われる毎月8日は、南京玉すだれ、辻講釈、境内でフリーマーケットなどが催されているそうだ。
少し勉強になった。
川越はやはり歴史がある。
斜向かいの熊野神社には帰路寄ることにして、
子供達のお目当て「菓子屋横丁」を目指す。
見えてきた、どこへ行っても大して変わらぬが、黒山の人だかりである。
小学生のお姉ちゃんは、入り口で掴まって買い物をしていた。
「まだ早いよ、全部見てから決めたら」…いくら言っても効果なし。
次から次へと相手の罠に落ちていく小学生。
こりゃ勝負にならない。
「菓子屋横丁」を一巡りして、時の鐘からノンビリ散策。
街並みは味わいがあるけれど、少し狭いかな。
あちこち立ち寄りながら熊野神社へ向かいます。
通りには、子供たちが作った鯉のぼり。
浅草のように、レンタルの和服を着て喜ぶ外人。
まったく観光地だ。
「おくまん様」と呼ばれている、これまた歴史のある熊野神社へ到着。
この神社も室町時代らしい。
それも、紀州熊野本宮大社から分祀された開運・ 縁結びの神社です。
しかし我々は、不思議な参道で靴を脱ぎ「足踏み健康ロード」でツボを刺激。
久々にやったら、とても歩けませんでした。
この神社は、まるで占いの館みたいに複数の占い師が境内で営業中。
アムーズメントが充実している?と言っていいのだろうか、
運試し輪投げ、血液型おみくじ(血液型は昔からじゃないだろう)、
扇子おみくじ(なるほど末広がりだ)、笹舟のようなおみくじ(用途不明)、
大祓人形(おおはらいひとがた…身代わりのようなものか)、
そして子供が必死になる「銭洗い弁天」がある。
単刀直入に「ご利益がある」というより「遊び心満点」の神社だ。
是非、近くへ行かれたら寄ってみてください。
あらためて、こんな近所に観光地があるなんて…
子供の日じゃなかったら、こんなサービスはしませんでした。
お陰で日がな一日、良い休日でした。
では。