忍び寄る「2040年」(井手)

 

2040東京オリンピックから20年後の日本。

私はまだ生きているだろうか?

 

2010年時に、65歳以上の高齢者の全人口に占める割合は23%。

2040年にはその割合が、推定だが36.1%となっている。

その頃、65歳以上を「高齢者」とは呼ばないだろう。

その2010年の人口がピークで12806万人であった。

以降、老人は増えるが人口は減少し続ける。

 

世界に目を向けても、世界人口は出生率の急激な低下を迎える。

2040年で推定8090億人でピークを迎え、その後は減少に転じるだろう。

いずれどこかで人口ピークを迎えたら減少に転じるのだ。

 

 

 

とはいえ、日本の人口の減少は少々歪であろう。

東京都の人口は2015年までは増加(約1334万人)してそこから減少する。

2010年(約1315万人)から2040年(1230万人)の30年間で

85万人強およそ6.5%減ると予想されている。

大阪府は既に減少に入っている。

2010年(約886万人)から2040年(約745万人)の30年間で

141万およそ16%の人口が失われる。

大坂は3大首都圏でなくなる可能性もある。

同じ都市部でも人口の変動は大きく異なる。

 

それでも都市部の人口減少は穏やかに感じる。

問題は地方である。

 

人口減少が激しいのは仙台(宮城県)を除く北部エリアだ。

全都道府県中、最も減少割合が大きいのが秋田県。

2010年(約108万人)から2040年(約70万人)では

人口の3分の1以上約38万人が失われる予想だ。

これは秋田市がそっくり無くなる以上の人口減である。

その次に人口減少が激しいのが、青森県。

同じく2010年(約137万人)から2040年(約93万人)で

人口の約3割約44万人がいなくなる。

 

都市部は、人口減より高齢化の方が問題だが、

地方は人口減そのものが大問題である。

既に、手を打っている所も多いが、絶対数がこれではなかなか難しい。

 

絶対的に生産年齢人口(15歳~64歳)の減少は、

AI(ロボット)産業に頼らざるを得ない。

しかし、社会の活力は失われていく。

作り手も売り手も少なくなるからね。

寂しい時代が来るだろう…と予測せざるを得ないのが悲しいものだ。

 

私は2040年、生きているのだろうか?

ボケているのだろうか?

ロボットに支えられているのだろうか?

 

…微妙だね。