病は気から②(美織)

病は気から①の続きです。

 

 

これまた胃腸炎になった経緯が、知り合いの飲み屋さんでおばちゃんが一人で切り盛りしているお店があったとさ。

一人であまり掃除や片づけができなかったので、時々お手伝いに行っていた。

少しばかりの時給もいただけてお酒も飲めるなら何もいらなかったのだが、人のいいおばちゃんは「アレ持っていきなよ!」「これ持っていきなよ!」とあれこれ渡してくる。

中でも一番多かったのはおばちゃんの手料理。

有難くいただきたい所だが、そのお店、震えるぐらい汚いお店だったのだ。

もう厨房なんかは真っ黒すぎて明かりも少ないし料理ができないという事で、カウンター下に急きょ設置したガスコンロで調理をしていた。

だがいくら新品のコンロだろうと、鍋は汚い場所にあったものだし、洗い物もしてないし、掃除はしてないわ、ネズミは出るわで、そこで料理された食べ物は絶対に食べないと決めていた。

そして作ってくれたおばちゃんには申し訳ないが、お腹が強い友人にあげていた。

しかし、月日は流れ…

もうすぐ引越しをするのでお店をやめる私におばちゃんがとっておきの料理を作ってくれた。

最後くらい食べとかないとおばちゃんに失礼だよね!うん、食べよう!

何を血迷ったかおばちゃんの手料理を食べてしまった。

食べてしまったが運の尽き。

案の定翌日の夜、経験したことのない寒気に襲われ、高熱を出し、ゲロゲロになり、お腹を下した。

すぐに病院に行き診断は「風邪」。

寝ていればすぐ良くなると思っていたが、3日経っても4日経っても熱が下がらない。

流石にこれはやばいと思い救急外来に駆け込んだ。

3~4日ほぼ飲まず食わずで、薬を飲んでも戻してしまい限界に近かった私。

点滴を打ってもらい、先生のお話を伺うと「酷いウイルス性胃腸炎」とのこと。

ウイルス性胃炎などかかったことなどなかったので何が何だかわからないまま帰宅。

 

そこからが地獄の始まりだった。

 

約1か月間、お恥ずかしい話だがオムツが手放せず、まともな食事も取れなかった。

という話をするとあの方のインド視察を思い出すが、そこは触れないでおこう。。。

小さい頃よく母親に「知らない人の車に乗ったり食べ物をもらっても食べちゃダメだよ!」と言い聞かされていたが、このことだったのか。と身に染みる体験だった。

病のおかげ?で10キロほど体重は落ちたが、現在戻ったのは言うまでもない。

 

あ、その時いただいた料理は手の込んだお好み焼きでした(笑)