井手氏と猫と私(美織)

 

お願いがある~のよ~♪

と聞こえてきそうな、タイトルですが…

井手家にも新しいメンバーが増え、毎日賑やかそうです。

 

昔、会社に同伴出勤していたチワワのテンさんも相当可愛がっていただきましたが、

実家で飼ってたワンちゃんも亡くなり、テンさんも亡くなり少し寂しそうだった父。

ある日突然、「犬猫の譲渡会ってどこでやっているんだ」と聞かれ、今はネットで犬猫の里親も募集している時代。

ネットでも見れるよ~というと興味深そうにそのページを見ていた。

何日かすると、フェイスブックで譲渡会のページがあったらしく「かわいい子がいたんだよ~」と嬉しそうな父。

しかしいくら探しても該当のワンちゃんが載っているページが見つからない。

縁がなかったのかと嘆きながら仕事に戻っていった。

それからしばらくして、母の友人から猫をもらってくれないかということで連絡がきた。

「お父さんは良いって言ってたの?」と聞くと珍しくいいよと言ってくれたと嬉しそうに母が話していた。

 

こうして井手家に新たなメンバーが加わった。

 

猫が来た時は丁度出張中だった父は一足遅れて猫と対面した。

帰ってきて疲れているだろうに「猫はどこだ」と聞く。

母が嬉しそうに抱いて父に手渡す。

まだ掌ほどの小さい体の猫を抱き、無言の父。

 

父は根っからの九州男児と言った感じであまり言葉で表す方ではないが、

孫でも抱いているかのような顔だった。

 

そこからしばらくして一緒に買い物に行った際、「猫のおもちゃ買っていこう」と父からのお誘いが。

おもちゃとおやつを買って帰宅するとすぐ猫と遊んでいた父をみて何だかほっこりとした気持ちになった。

 

まだ慣れていないのでゲージ越しからのちゅーる。

必死になって食べている姿がまた可愛い。

 

こんな可愛い姿を見られるならずっとこのままもいいが、

たくさん食べて、たくさん寝てすくすくと育ってほしいと思った。