ダークエイジ世代 (井手)

 

 

行方不明となっていた2歳児が無事に保護された。

 

3日間も、怖くなかったのか?

 

そう思いがちだが、2歳児は研究データが乏しく…言葉による意思の疎通の難しさ

 

に加えてジッとしていることもできないなど…その心理状態などが不明である。

 

米国では謎多きダークエイジ世代と呼ばれる。

 

 

 

 

 

2歳児は心が折れないのが普通だ。

 

ケロッとしているのだ。

 

例え泣いたとしても、それは一時的ものでしかなく

 

45歳児のような発達はしていないから、暗闇でお化けが…

 

という想像すらすることもできないのだ。

 

だから暗闇が単純に怖いわけでもない。

 

また家族と結びついている「愛情」があれば、

 

それだけで楽観的になり、そのうち迎えに来てくれると思うだろう。

 

しかし、気持ちは目の前に飛んできたトンボに夢中だったり、

 

揺れる葉っぱの不思議さや、木々の隙間から差し込む太陽や月の灯りに…

 

つまり、一瞬にだけ生きて、その脈絡のない繋がりが、2歳児の人生なのかもしれない。

 

 

 

しかし結果として、2歳児だから良かったのだ。

 

赤ちゃんのように体力が弱いわけではなく、脂肪は蓄えられていた。

 

そして本格的な幼児期でもなかった。

 

運が良かったのだ、神様に感謝したい。

 

 

 

また、ボランティアの尾畠さんの存在も大きい。

 

2歳児は山に登ると体力を消耗するとか、そんな知恵はなく

 

目の前の事象に興味があるだけで、俗にいう「フラフラ」と徘徊するのだ。

 

今後の良い経験になった。

 

 

 

尾畠さんに「ありがとう」と言いたい。

 

ただそれだけである。