20年以上続く葬儀司会講座が宮城県で開催されました。
毎回参加者は15名程度ですが、長年続けさせていただいている関係で、
宮城のスタッフ、葬儀司会が年々巧くなっています。

昔教えた受講生たちが既に先輩になり、癖の無い司会を普通にやって下さる。
それを見た後輩は、何気なく癖の無い司会を覚える。
これ実は、先輩をロールモデルとみなして、
日常的にモデリング学習をこなしているのと同じ事です。
先輩の影響力って、実は大きいのです。
私がいくら先輩から先に参加して欲しい、と声をあげても
今さら…既にやっている司会を(上手い下手ではなく)
あれやこれや言われるのが面倒臭いと思われがちです。
一旦覚えてしまったらもう変えたくはない、と人間の防錆本能が働きます。
だから、新人君あなた受講しておいで、となるわけですね。
そのような20年が経ち、今の状態が訪れているのです。
話しは少し飛びますが、
会社の体質を変えたりするには、例えばガラッとメンバーを入れ替える。
これが出来る会社は限られてくるでしょう。
普通は中々実現不可能です。
となれば、10年程のスパンで将来像を考えるようになります。
焦って急激に手を加えても上手くいかないことの方が多いでしょう。
きっと先輩から先に教えても、今のような状態になり得たかどうかは分かりません。
司会を教えさせていただいて、実感として感じます。
今回も音法を教えさせていただきました。
教えてから分かった事は、意外な食いつきです。
「言われてみれば、目からウロコ」そのようなアンケートの記述が多かった。
また「どうすれば上手くなる、聞き取りやすい司会になるその道筋が見えたようです。」
これも同様です。
「日本語の持つ特徴」や「声が出るまでの仕組み」等を学ぶ事から分かるのです。
学校の授業では教えていない事ですが、簡単なことです。
葬儀司会は、回数だけ熟しても決してうまくはなりません。
一つ一つの司会に、目指すべき設計図なるものがあります。
そして失敗や成功を重ねながらチャレンジするのです。
式が終われば単にホッとする、そのような司会の繰り返しでは
到達する事の出来ない領域があるということが重要です。
お客様に満足していただくために日々の努力は当然と言わざるを得ません。
受講して下さった皆さん、少しずつで構いません。
昨日より今日、今日より明日の少しの積み重ねが将来に大きな影響を及ぼします。
ノンビリで構いません、努力を続けましょう。