最近の受験生(井手)

 

 

 

我が家では、体育祭が終わった夜は焼肉屋へ直行と決まっている。

 

昔は代行運転を依頼していたが、今では子供が運転するようになった。

 

それだけ歳を取ったということだ。

 

 

 

その晩、小学1年の男子と一緒に風呂に入っていたら

 

突然、何の躊躇もなくガラっとドアを開け

 

「お父さん、明日、大宮のソニックまで連れてってくれる?」

 

と中三の娘の声。

 

「何覗いてんの?」

 

「お姉ちゃん、一緒に入ろうよ」

 

「馬鹿(男子に)、で、どうして大宮ソニックまで」

 

「大宮で受験対策説明会があるの」

 

「んあー、分かった時間と場所はあとでね」

 

「へーお父さん恥ずかしいんだ」

 

(覗こうとする仕草)

 

「この野郎、早く締めろって!」

 

 

 

聞けば、当初は友人と連れ立って行く予定であったが、

 

色々と諸事情があり、行けなくなったとのこと。

 

「いいよ、連れて行く」と軽く返事をしておいた。

 

(お、久々にデートだわーいマンモスうれぴー…古っ)

 

 

 

というわけで、翌日は早くから娘の高校受験対策説明会に同行した。

 

大宮ソニックといえば、葬祭ディレクター試験会場にもなった場所。

 

行ったことがないわけではないし、と気軽く出かけたが、伺ってビックリ。

 

ざっと1.000人位はいそうだ。

 

講演者が本当に豆粒だった。

 

 

私はどんな場所でも平気で居眠りをする。

 

私がイビキを掻けば、恥ずかしい娘は即座に起こしてくれる。

 

前半はつまらない話で、2度ほど身体が揺れた。

 

しかしこの日の後半、私には全く興味がない話題なのに面白い話を聞けた。

 

私立と国公立に分けて、受験に関する様々なデータをスライドで展開しながら

 

そのデータをどう読み、それぞれの受験対策に当て込み、成功を掴みとるか。

 

ちょっと大げさだなとは思ったが、

 

当の受験生はそれぐらい悲愴な気持ちで臨んでいるのだろう。

 

高校の偏差値別に、高い方から順番にABC3つのグループに分け、

 

Aの受験者の志望校の変化の度合いと、Bの受験者の志望校の変化の度合いの差異、

 

またCも同様に比較して読み解いてくれた。

 

一番変動が大きいのはBで、その理由、そしてBを受験する方たちの動向を

 

知ることで、それぞれの受験対策に役立ててもらいたいということなのだろう。

 

そのような解説が、ACにもあり、例えば9月には倍率がこんなに高かったのに

 

12月には倍率がこんなにも下がるのか、とか、じあゃ下がった倍率の裏で

 

他所へ行った人たちは主に何処へ行くのか、それはデータから読み取れる。

 

こういう細かなデータを持っていることはかなり貴重だ。

 

 

 

私が大学を受験した頃は、まだマークシート方式になる前年だったはず。

 

しかも、受験動向のデータを細かに取るというシステムもない。

 

日本の受験が韓国、インド、中国みたいになって欲しくないが、

 

学生にとって人生と受験は切り離せない。

 

県内の中高生は苦労するね。

 

 

終われば、娘と昼ごはんに行ったり、デパートを見てお土産を買ったりしていた。

 

何だかんだ云っても中学生、無邪気なもんだ。

 

我が家は、本人が行きたいと思ったところを受験すればよい。

 

色々説明を伺ったが親が口出しをするのは極力控えたい

 

子どもの人生だもの。(みつを…笑)

 

でも様々な説明には納得すべきところが随分ありました。

 

色々とお勉強させていただきました。

 

 

 

では。