島根、司会研修レポート② (井手)

 

 

県内各JAから14名の参加予定者が業務の都合で5名欠席。

 

1/3が居なくなるのは寂しいが、逆に残った9名には普段の1.5倍の時間が使える。

 

どんな状況でも考え方は前向きに。

 

 

JA島根は11JAに移行してから3年目(だと思う)。

 

県内の葬儀施行シェアは約46%。

 

JAのお葬式がスタンダードと言えるだろう。

 

全国的にシェア率でいえば佐賀県と双璧をなす。

 

 

いただいた事前アンケートから、皆さんの質問とキャリアが分かる。

 

これを踏まえて、最初のマイクはどの位置からすでに心は決まった。

 

経験者の中に一人だけ未経験者が混じる構成だ。

 

しかし経験者であっても私の講座を受講するのが初めてという方にも要注意だ。

 

注意して聴いてあげないと、殆どの方には多種類の癖がある。

 

どの癖から直した方が良いかを判断しなければならない。

 

 

人は皆、自分の言葉は「同じ圧力」、「同じ長さ」で発していると思い込む。

 

そんなことはない、人によって必ずリズムが違う。

 

また言葉と音はそれぞれに違った結び付きをしており、

 

それだけを直す時間はないが、あまりに酷い時には黙っていられない。

 

この講座は、10回程度参加される猛者も多いが、

 

一方で、15年間で20数回開催しても絶対に出て来ない方もいるのだ。

 

(私から見たら幽霊社員)

 

何とか修正してあげたいと思うが、如何ともしがたい残念である。

 

 

【同調】これは音法を学ぶ上でポイントになる言葉。

 

コミュニケーションテクニックにも「同調する」というのがあるが、

 

ここでいう同調とは、基本的なアプローチの仕方が、

 

人が属しているその集合体に合わせる、模倣する、というような意味であろう。

 

基本的なアプローチとは、ダンス(踊り)、歌、言葉、など。

 

求愛の歌やダンス、弔いの歌やダンス、豊饒を祝う歌やダンスと思えばよい。

 

言葉の理屈は、ここからスタートするのだ。

 

 

 

この日、音法の基本から始まり、2次元の紙に書かれたアナウンスの言葉を

 

実生活の3次元の生きた言葉にするには、どうしたら良いのかを説明・実演した。

 

死んでいるアナウンス・生きているアナウンス。

 

言葉の濃淡で何を表すのか?

 

アナウンスの言葉は、○○はないなど。

 

人数が少ないから、次々とマイクを回して実演をさせることができる。

 

 

 

そして弔電。

 

原稿の中で、一番皆さんが見落としていることは?

 

聞けば納得のナレーター技術、そこに隠された理論。

 

音読しか習っていない方は目からウロコです。

 

 

 

文字と言葉の関係や、文字の重要性、言葉の重要性。

 

中国人から、パクるのは止めてくれと言われても仕方ない日本語の成り立ち。

 

真名(まな)とは何?

 

世界の言葉と比較して独特の日本語、その音の聴き方も日本人には特性があります。

 

 

 

ナレーションの【間違いを直せ】的なページもあり、

 

皆さん、たった一単語を動かすだけで、そんなに変わるのかと思われていました。

 

原稿の推敲には、一つの方向性をもってやらないとバラバラになってしまう。

 

 

 

そして課題にチャレンジしていただいた。

 

1人につき2つの課題にチャレンジ。

 

しかも前方に急遽設えた司会席。

 

未経験の方には、ちょっと荷が重かったけど、よく頑張ってくださいました。

 

ベテラン組は、個性が様々。

 

同じ理屈で長年やって来ているから、司会が統一されているのだけれど、

 

実際に聞いてみると、見事に個性の差が出ています。

 

型に嵌めて、すでに型を破っている方が片手程。

 

型もないのにやっている人を見ると、それはただの滅茶苦茶。

 

基本無視の独りよがりです。

 

苦労して自分で型を破った所に、本当の個性が輝いています。

 

 

 

先ず大切なのは、司会の音法理論とそれに導かれたアナウンス力。

 

そこがしっかりしていれば、弔電やナレーションでも困ることはありません。

 

どこまでいっても「基本」が大切なんですね。

 

 

 

【お知らせ】

 

改めて音法から司会を学びたい方は、

 

1114日、第2回関西エンディング産業展の初日、11時から12時半無料講座。

 

またJA関連の方は、116日・7日 開催地都内、詳細は弊社のホームページで。