葬儀司会技術講習会に思う (井手)

 

 

 

JA全農主催の葬儀司会技術講習会が2日間に亘って開催されました。

 

2日間の時間割ですが、私は1日目のスタートを950分にしています。

 

ですから、近隣の地域は早朝に出れば間に合いますが、

 

地方の参加者は前泊しなければ無理、とても間に合いません。

 

私(埼玉県狭山市在住)も前泊しますし、

 

今回、相模原や厚木在住の参加者も前泊でした。

 

相模原や厚木は地方ではありませんが、ぎりぎりの場所でしょう。

 

 

 

この950分開始という時間割は、平塚の全農営農技術研修センタ―(その昔は平塚刑務所と揶揄された)にある講習生用宿泊棟への前泊が当然だった頃の名残のままです。

 

ですから、都内で開催するようになりますと、各自がホテルを取らなければならず、

 

なかなか2泊となるとハードルが高くなります。

 

勿論、島根県や兵庫県、滋賀県などからご参加くださった方もいらっしゃいますが、

 

来年以降は、もっと参加しやすいように開始時間を遅らすことを考えています。

 

とはいえ、絶対的な時間が…という、いつもの悩ましい問題があるのですが

 

だからこそCD音声教材を使っているのでは、ともう一人の私が云うのです。

 

その通りです、多くの受講生が参加できるように再考すべきです。

 

結論は、来年以降になりますが…

 

 

 

 

 

今年は司会未経験者(業務経験は長い)の参加が多かった。

 

これは最近の傾向です。

 

その理由は、施行単価が徐々に低下しつつ、同時に家族葬と言う名の下に

 

集客人数の目減り、一方で葬儀自体の施行数は延びている。

 

この傾向は、今後20年ほど変わらないと予測できる。

 

となれば、外注にお願いしたくても予算的に不可能な施行が増えるはず。

 

小規模なお葬式は、自社で全て賄えるようにする…葬祭業者の喫緊のテーマです。

 

しかも、ある程度上手くなければ、耳が肥えてきている顧客には使えません。

 

もう昔とは違います。

 

そこで音法と音声CD教材で直ぐに上達を目指します。

 

 

 

しかしながら現在のJA全農の葬祭講習会のラインナップでは、

 

司会の講座は初級を5時間程度(年3回・その他の講座と併せて)だけ。

 

それ以外は、この2日間の司会技術講習会になりますから圧倒的に薄いのです。

 

そんな状況もあって、各県では毎年のように(或いは隔年で)12回、

 

葬儀司会の講習を各県単位や単管のJA単位で賄っているのでしょう。

 

しかも、地域に合わせたやり方で開催されています。

 

例えば、骨葬と生葬ではアナウンスから違ってきます。

 

遺骨退場のアナウンスやナレーションは生葬ではありません。

 

また、それぞれの地域で宗教に偏りがあり、

 

そこにポイントを置いて開催するケースもあります。

 

地方には地方開催のメリットが充分にあります。

 

全国規模の開催には、それが見えにくい。

 

(資料は沢山ご用意していますが)

 

 

 

各県での単独開催をしていないところも多くあります。

 

ただ、そこにアプローチ出来ていないというもどかしさがあります。

 

私は今がチャンスだと思うのですが…

 

 

 

写真は初日の懇親会から(料理は酔ってから撮影しておりません。ゴメン)

また来年、では。