40代の頃は、出張でもない限り毎年のように子供と参加していた。
今回4年振りに小学生の子供2人を引き連れて行ってきた。
といっても、自転車に乗って10分程度の場所だから我が家から遠いわけではない。
子供にとって、祭りと名が付くものは何でも楽しみ。
異様に目が輝いている。
遠くから祭りの喧騒が聞こえて来ると自転車を漕ぐ足も軽やかに速くなる。
到着した。
早速入り口の露店で足止めを食う。
とにかく1周して(万灯祭の露店は約350店)、
それから食べたり飲んだり欲しいものを買った方がいいよ。
いくら諭しても、小学1年生には聞く耳がない。
(こいつは馬か)
当たり前のことを態々言うのは、お小遣いが3千円と決まっているからだ。
いつも途中でお金が尽きて、泣く羽目になるのだから。
こんなに可愛い獅子がいても目もくれないなんて。

それにしても、露店は面白さと勢い、そして商品の見せ方で人気が決まる。
これが最近の流行なのだろうか。
確かに色鮮やかではある。(ソーダに色を付けただけだが…)
電球ソーダは、その後、灯りが点くから価値かあるのだ。
定番のチョコバナナも「当たり」「はずれ」があり、
当たると同じ金額なのに2本貰える。
露店が子供の射幸心を煽るのだが、面白いように嵌る。
当たりが連発…ということは、1本あたりの値付けが高いのだろう。
案の定、入り口から奥へ入った露店には、同商品なのにかなり安いものが売っていた。
でも、お祭りの時はなぜか文句は出ない。
高揚感があって、ケチは付けたくないし、楽しければ文句も出ない。
こうして、同じ品でも異なる金額で売られていることなどを学ぶ場でもある。
どうしても飲んでみたかったらしい。
満足そうにしている。
(ただのソーダだろ)
この地域は入間基地と隣接しているので外人も多く暮らしている。
小学校だと、1クラス2~3人はハーフの子がいる。
だから運動会のPTA対抗の玉入れなんぞ、身長2メートル位の黒人のパパが大活躍。
ダンクシュートを次々と決めて大喝采を浴びる。
そういう土地柄だから、この万灯祭りは諸外国の露店が多いのが特徴である。
メキシコ、ペルー、アメリカ、ドイツ、フィリピン、韓国、台湾、インドネシア、タイ…子供は興味を示さないが、私は色々なものを食ってみたい。
昼飯は、必ず【世界の広場】コーナーに並ぶ露店と決まっているのだ。
入間市の万灯祭りとは、市町村合併の後、旧町、旧村が以前のまま個々に祭りを祝っていたが、1年に1度、市民全員で集まろうという発想から生まれたものだ。
その名の由来は、家内安全や健康を祈願し、門々に「万灯」(花笠・提灯)を飾る風習があったため。万灯はたくさんの灯りを意味し、そこには新しい「ふれあい」や「賑わい」が生じると考えたからだそうです。
毎年、姉妹都市である新潟県佐渡市の伝統芸能(佐渡おけさなど)や
世界のダンスバラエティなどが開催され、約20万人の人で賑わっている。
子供の頃の祭りは一生覚えている。
人は、土地に根ざして、地域と共に暮らしていく。
自らの地域を愛せる人間を育てなきゃ。
では。