天王寺動物園前駅から通天閣までは数分で行ける。
この街のイメージは東京でいえば浅草、目とお腹を満たしてくれます。
大坂南部の下町、新世界…この街の始まりは明治36年、天王寺で催されたある博覧会
(内国勧業博覧会※参照)に始まるので、それほど歴史があるわけでもない。
※明治時代の日本で開催された博覧会である。国内の産業発展を促進し、魅力ある輸出品目育成を目的として、東京(上野)で3回、京都・大阪各1回(計5回)政府主導で開催された。
だが、その魅力は大坂そのもの。
ド派手な看板とネオンで輝く街並み、威勢のいい呼び込み。
僅か南北130mの間にひしめく囲碁、将棋、スマートボール、串カツ屋、
どて焼き屋、フグ屋…など、大坂グルメとレトロ感溢れる昔ながらのスタイルは、
ディープでマニアックな懐かしい昭和を思い出させる大人気の観光スポットである。
ビリケンさんやづぼらやのフグ提灯の看板を背に記念撮影を楽しむ海外の方も多い。
一回りしてから入ろうと決めていた店「八重勝」の前を素通りしてディープな所へ。
赤や紫の派手なネオンに色焼けし、賑やかな喧騒に包まれて気持ちが高揚した。
昨年は通天閣に昇って楽しんだが、今年は時間がない。
では、戻って串カツを…とドアを開けた途端
「お客さんすいません、閉店です」
「えっ、9時で終わるの?」
…トホホ、参りました。
浅草だったら9時で終わるわけはない。
これからだろう酒を飲むのは…この街、完全に観光客相手だわ。
チクショウ、ちくしょう、畜生!
仕方がない、最初に入っていれば食べるチャンスはあったのに。
気を取り直して「串カツだるま」で軽く食べ、大人しく帰宅。
忙しかったが、中身の濃い一日だった。
ホテルの地下にある温泉に入って寝るとしよう。
では。
明日は、道頓堀と法善寺横丁へ。