DNAに新たな発見  (井手)

 

宇宙と恐竜の話が好きといえば好きだが、だからと云って、

 

望遠鏡に興味があるわけではなく、星の名前に詳しいわけでもない。

 

当然、天空の図鑑などを欲しがったことすらない。

 

寧ろ星座の話はメルヘンで嫌いだ。

 

また、様々な恐竜の名前を知りたいとは思わない(恐竜図鑑も同様だ)が、

 

だからと云ってその進化の過程に興味がないわけではない。

 

そういえば、遺伝子レベルの話も好きだなあ。

 

だから自分の遺伝子検査はやってみたが、結果が出た途端につまらなく思えた。

 

 

 

自分の趣味や興味がどこから来るのか、何が私のキーとなる部分に触れるのか。

 

そんなことさえ自分では分からないのだし、ましてや急激に興味を失うことだってある。

 

しかし一方で新たな発見があると、再び興味が湧いたりするから困ったもんだ。

 

 

DNAというものは、非常に堅固で壊れにくいのが特徴。

 

デジタルディスクやテープなどと比べたら遥かに安定している。

 

条件次第だが骨の中に数十万年留まることもできるくらいだ。

 

 

 

2009年、ネアンデルタール人の骨からDNAが抽出され全ゲノム解析が行われた。

 

結果、我々ホモサピエンスとネアンデルタール人は異臭交配があったことが分かった。

 

ヨーロッパ人には平均して13%のネアンデルタール人のDNA が含まれているのだ。

 

昔々遥か昔、異種間で恋愛が成立したという壮大な物語である。

 

早い話が「種」を超えて性交渉があったということだ。

 

(元も子もない)

 

 

 

この話には続きがあり、2010年ロシアのデニソワ洞窟で10代の少女の骨が発見される。

 

ゲノムの解読をすると、彼女はホモサピエンスでもネアンデルタール人でもなかった。

 

つまり、新しい人類のものであったという発見だ。

 

そして我々ホモサピエンスは、そう予想通り…

 

この新人類とも異種交配(大恋愛にしてもいいよ)をしていたのだ。

 

 

 

更にこれだけで終わる話ではなく、まだ発見されていない人類…異種交配のホモサピエンス・ネアンデルタール人・デニソワ人以外…がいることがゲノム解析から予測された。

 

DNAレベルではハッキリと第4の人類が存在している。

 

早く、発見されないかなあ…楽しみだ。

 

 

 

あ、因みにホモサピエンスは、異種交配種です。

 

例えばだけど、オスのロバとメスの馬の交配種は「ラバ」、

 

オスライオンとメスの虎の混血は「ライガー」、

 

シマウマと馬のハーフである「ゼブロイド」等と同じと言えば、言えなくもないかな。

 

 

 

専門用語についての解説だけど、新たな名前をどうするかにはルールがあって、

 

混成語のトップにはオスを、後ろにはメスをということ。

 

オスのチンパンジーとメスの人間なら、「チュレディス」とか「チンユーマン」

 

逆にオスの人間とメスのチンパンジーなら「ヒューパンジー」とか「ジェンンジー」。

 

そういう事らしいよ。

 

 

 

では。