ISSの無重力(井手)

 

宇宙へ行く。

 

一般人として宇宙へ行く。

 

そういう時代が、確実にやってきそうだ。

 

目的は旅行だな、一般人に仕事があるわけでもないだろうから。

 

 

 

考えてみれば、ISS(国際宇宙ステーション)が飛んでいる宇宙は、

 

東京から名古屋辺りまでの距離しかない。

 

他の惑星から見れば、ISSは地球にへばりついて地球の周りを回っているのだ。

 

宇宙航空技術からすれば、それだけでも大変なことではあるが…

 

 

さて、テレビに映る宇宙ステーション内は、

 

宇宙飛行士がフワフワ浮いて全くの無重力状態である。

 

因みに、どこか楽しそうにも感じる。

 

 

 

一般の人は、宇宙にいるから無重力だと思っているようだが、それは違う。

 

東京から名古屋までの距離(約300キロ)を地球から離れたって、

 

地球の半径は6370キロあるから、地球の重力の範囲でしかない。

 

 

 

じゃ何故?無重力状態かというと…落ちているからです。

 

地球の重力を受けて、地球の中心に向かって落下しているからなのです。

 

我々がエレベータに乗って上の階から下の階へ向かう時、

 

動き出しの一瞬フワッとするあの感じ、あれがずーっと続くのが宇宙ステーションです。

 

 

 

例えば、エレベータを吊っている強靭なロープが切れたら、

 

エレベータの箱も、その中にいる人間も、地球の中心に向かって落下します。

 

その時中にいる人間は、エレベータの箱の中で無重力状態、浮いている状態になります。

 

怖くて考えたくもありませんが、その状態が延々と続くのが国際宇宙ステーションです。

 

 

 

国際宇宙ステーションは、地球の中心に向かって落ちつづけているのです。

 

しかし、地球上には落ちません。それは秒速8キロの速さで、

 

前へ前へと進みながら地球のまわりを回っているからなのですね。

 

 

 

これ、誤解されている方が多いのではないかと思いますよ。

 

夢を壊してスマンです。

 

 

 

少年よ大志を抱け、このオッチャンのように(デヘっ)

 

 

 

【おまけ】

 

地球の半径は、何故6370キロか。

 

それは地球の1周がピッタリ4万キロメートルだからです、

 

というより4万キロメートルに決めたからです。

 

18世紀末のフランス、単位制度のメートル法が制定されました。

 

その時、赤道から北極までの距離の1/10001メートルと定めました。

 

だから地球は1周がピッタリ40000キロメートルになります。

 

半径は、40000÷円周率=直径、それを2で割ると半径が出ます。

 

 

 

では。