ストレッチという言葉を知ったのは中学校の野球部に入ってからだった。
イメージとしては、怪我を未然に防止するために身体を伸ばしておく…そんな感じ。
だから何の疑いもなく、手首、足首、膝、腰、首、肩…と準備運動をしていた。

ある時、いつものように2人コンビになり背中合わせに立って、
互いに相手の身体を自分の身体に乗せて、腰から背中辺りを伸ばすという
いつものストレッチをやっていた時、やってしまった。
相手の背中に乗って天を仰ぎながら少し揺らしてもらい、そっと下ろしてもらうのだが、
着地した途端…腰が痛い…準備段階から、腰を痛めたのだ。
苦い思い出だ。
そこで今日は、ストレッチについての考え方も変わりつつある、というお話。
ストレッチの種類だが、分け方が色々あるようだ。
例えば①【ダイナミック・ストレッチ】
身体を動かしながら筋肉を伸ばしていくもので、運動しながらだから心拍数が上がり、
身体も温まって筋肉が伸びやすくなります。
次に②【バリスティック・ストレッチ】
反動をつけて行うストレッチで、例えば、アキレス腱を伸ばす時などに
ググッと反動をつけ、1.2.1.2.と繰り返しやるストレッチです。
そして③【スタティック・ストレッチ】
同じ姿勢をキープしたまま、じっくりと筋肉をリラックスさせながら伸ばす。
柔軟性を高める効果が高いストレッチです。

我々の時代、どのストレッチがどういう効果があり、
どういう目的でこのストレッチを行うとか、何の説明もなかった。
ただ決められたことをやっていたという感が強い。
ストレッチには、運動前に行うモノと、運動後に行うモノとの区別がある。
では、運動前にはどのストレッチがいいのだろうか。
運動前ですから準備を怠らずに怪我をしないように、
尚且つ、運動のパフォーマンスを効果的に引き上げる、この2点が重要。
となれば…
①【ダイナミック・ストレッチ】だけで良いことになります。
③の【スタティック・ストレッチ】は、運動後であれば分かりますが、
運動前にやると逆効果になりかねません。
ストレッチの効果はとても大きいのですが、行うタイミングが難しい。
正しいやり方を把握して行うと、疲労回復が早いとか疲れにくい体になるとか、
様々な可能性があるようです。
大昔とは、かなり違っていますね。
では。