もどかしいシェアリングエコノミー (井手)

 

 

 

空間あるいはモノを、不特定多数の人と共有して活用する、

 

という経済の形態が掲題の「シェアリングエコノミー」だ。

 

 

 

今まで経済の目的は富を得ること…つまり、あらゆるモノの所有であった。

 

家、車、家電、家具など、成功した芸能人を見れば一目瞭然である。

 

しかし現在、好景気を知らない世代の若者が増え、

 

彼らは、モノを買うことを始め消費に積極的ではないのである。

 

更に、物を増やさないことが美徳であり、環境にも適しているという考え方が広まり

 

必ずしも所有を求めない傾向へと価値観が変化している。

 

豊かさの定義が変わったということか。

 

 

 

翻って、葬祭業界を眺めてみれば、古い価値観が圧倒的に多数であろう。

 

新しい価値観の中で成り立つシステムが、まだ生まれて来ていない。

 

 

 

シェアリングエコノミーの五つの領域。

 

モノのシェア、空間のシェア、移動のシェア、スキルのシェア、お金のシェア。

 

 

 

この五つの領域をバランスよく活用して、尚且つ葬儀社が儲かる仕組み作り。

 

鍵となる部分が、1つ、いや2つ程足りていない。

 

 

 

どうすればいいのか分からない。

 

私の年代は「所有」の価値観を転換する事が難しい。

 

それでも、間違いなく世の中はシェアリングへ進んでいく。

 

 

 

さあ、どうする。