「勿体ない(MOTTAINAI)」という日本語が、
ノーベル平和賞を受賞されたケニアの環境保護活動家マータイ女史によって
国連のスピーチで紹介されたことは記憶されているはずだ。
掲題の「はんだ付け(はんだづけ)」とは、
熱で溶かしたはんだによって金属を接合する作業のことである。
現代のエレクトロニクスのものづくりに欠かすことができない技術だといえる。
私たちの身の回りには電気がなければ動かすことができないモノばかりだが、
こうした電子機器、電化製品の全てにはんだ付けが行われている。
では本題に。
猫が我が家に来て間もなく1年だ。
名前は「すずめ」と付けた。
とても美人、いや美猫である。

我が家の隣に姪一家が住んでいるが、そこには4歳と2歳の男の子がいる。
特に2歳の子は、鳥のスズメ(雀)と、猫の名前が「すずめ」なので、
こんがらがってしまっているようで、面白いけど申し訳ない。
猫のおもちゃに、猫の習性を利用した赤いライトがある。
これが実物だ。
これを動かすと猫の狩猟本能が刺激されるらしく、夢中で追い掛け回す。
このおもちゃは美織に教わった。
暫く遊んでいたけど、ライトが点かなくなった。
どうせ壊れているんだからと、軽い気持ちで分解した。
はんだが…外れている。
私は文系の人間だから、「はんだ付け」は中学校の授業以来やったことがない。
また、我が家にも「はんだ付け」ができる機材は揃っていない。
だがこの時、「新しいおもちゃを買って上げよう」、
と思った途端、どういうわけか「MOTTAINAI」が甦った。
直ぐにアマゾンで検索、プライム会員で翌日到着の商品をポチ。
子供のおもちゃを修理してやることもないのに…と愚妻に鼻で笑われ
それでも、何とか腕が3本欲しいよ…と格闘しながら見事に修理。
自分が直したおもちゃには、妙に愛着が湧くものだ。
あれから3ヶ月、まだまだ壊れていない。
相当頑丈に「はんだ付け」したからね。
そうだ、勿体ない。
使えるものは何度でも。