私は先日、法定相続情報証明制度を申請して、それなりに謄本などを準備し
関係図も指示通りに作成して取得しました。
これで、色々な書類等を揃えなくても大丈夫になるだろう。
そう思っていました。
違いました。
これは地域によりその感度が違うのかもしれませんが、
私の周りではそれほど便利な代物として機能しておりません。
家庭裁判所に提出する書類も法定相続情報証明制度だけではなく、
それを取った時の各書類原本のコピーをそれぞれ用意してくれると有り難いといわれ
結局提出したものは、法定相続情報証明制度と各書類の原本とそのコピー類。
これは家庭裁判所で、各書類の原本とコピーが合っているかを確認するためだそう。
いつもより、書類が多くなりました。
(なんじゃ、こりゃ)
気をとり直して、葬祭クイズ【2】に行きます。
本日は、全10問、全て正誤判定です。
(○か×で答えてください)
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お焼香の回数にはこだわりませんが、一度目は額に押し戴き「本香」、二度目は額に押し戴かず「添香」と言い、結果として2回焼香が多いのが臨済宗です。
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一般的な天台宗の葬儀において、導師が霊前に進み出て松明で空中に梵字や円を描く引導作法を下炬(あこ)と呼び、入滅(成仏)の証として故人の仏教教養の深さと徳の高さを讃える下炬文を贈ります。
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浄土宗の葬儀の場合、故人が僧侶である場合には授戒も引導も行われません。
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浄土真宗では、枕飾りは遺体に対して供え物をするのではないという理由から、必要なものは浄水のみで、枕団子、枕飯を供えることは不要とされます。
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浄土真宗の教団としての基礎を作ったのは12世紀に活躍した蓮如です。御文と呼ばれる手紙を遺したことで知られています。本願寺派では「おふみ」といいます。
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一般に、火葬場から遺骨が自宅に戻った後も短い法要が行われますが、日蓮宗では安位諷経と言います。
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日本初の茶の専門書「喫茶養生記」を著しお茶の効能を説いたのが道元です。
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曹洞宗の仏壇の祀り方は、本尊は釈迦牟尼仏ですが一般に三尊仏の絵像を安置します。三尊仏とは中央に釈迦牟尼仏、右に道元禅師、左に螢山禅師です。
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「起龕(きがん)」「挙龕(こがん)」は、棺を肩に担ぐことです。
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「南都六宗」の一つ、律宗の総本山は、東大寺です。
解答に関して様々なご意見がおありでしょうがご容赦ください。
前回は法律制度から随分出題しましたが、今回は仏教。
実際の葬祭ディレクター技能審査試験でも出題頻度が一番高いです。

では解答を。
1. ×…臨済宗は回数こだわらず、通常1回焼香。設問は、曹洞宗です。
2. ○
3. ○
4. ×…浄水も必要ありません
5. ×…12世紀ではなく15世紀、「おふみ」ではなく「ご文章(ぶんしょう)」
6. ×…特別な名称はありません。安位諷経は曹洞宗。安骨諷経は臨済宗。還骨勤行は、真宗系です
7. ×…臨済宗の開祖は栄西です
8. ○
9. ×…棺を肩に担ぐことではなく、禅宗での葬儀の時、柩を墓所へ送り出すこと。
10. ×…華厳宗の総本山が東大寺、律宗の総本山は唐招提寺。
以上です。
今年受験する予定の方は、早めに勉強した方が良いと思います。
※因みに来週は葬祭セレモニー司会術【アドバンス講座】開催します。
では。