南極の氷が解けたら (井手)

 

なぜ、北極ではなく南極なのか。

 

北極の氷は単に水に浮いているだけ。

 

例えば、ウイスキーの上に氷が漂っているようなもの。

 

南極は、大陸があってその上に氷が乗っかっています。

 

溶ければ、海に流れていくのです。

 

当然、水位海面が上がります。

 

そして大切なことは、地球上の氷の90%が南極大陸にあります

 

(この写真は南極ではありません)

 

 

また、氷が解ければ古代文明の足跡などが見つかりそうです。

 

古代の人々の暮らしぶりが解明されるでしょう。

 

しかし、海面がどれくらい上昇するのかは島国の人々には死活問題です。

 

 

 

 

実は、世界の海面上昇ペースは過去25年の平均で、

 

 

1年あたり2.5mm強でしかありません。

 

 

つまり100年で30センチです。

 

 

しかし現在、何kmも続く高さ数百mの氷壁が、海に絶え間なく崩れ落ち

 

 

加速度的上昇ペースで海面上昇を引き起こす恐れがあるといわれています。

 

 

そのターニングポイントがいつ、どこかも不明です。

 

 

 

現在、海は地球上の71%も占めています。

 

一般的に、この質問に対する答えは、海4:陸6 辺りが一番多い。

 

陸地は29%しかありません。

 

そして海の平均の水深は3.800mもあります。

 

海の約8割が深海で、調査対象としては非常にハードルが高い。

 

というわけで、地球という星はまだ、未踏の地域が大半を占めているのです。

 

 

 では、南極の氷が全て溶けたとして、現在の海面はどの程度水位が上がるのか。

 

南極の氷の厚さはMax4.500m、平均では2.450mです。

 

面積は1400万平方㎞といわれています。

 

 

 ややこしい計算は省いて結論だけを言うと、【95m】です。

 

埼玉県所沢市は、平均で海抜73.5m…全滅に近い。

 

(山だけは残れます)

 

因みに、私が住む狭山市は、平均海抜77.2mです。

 

やはりだめです。

 

つまり都内は。ほぼ全滅でしょう。

 

 

 

50年後か100年後か分かりませんが、

 

南極の氷は、今、加速度的に溶けだしています。

 

大丈夫か?

 

世界はこのままでいいのでしょうか?

 

 

 では。