朝ドラとチョコレート (井手)

 

8時から始まるNHKの朝ドラ「夏空」を見てから出社する。

 

講座などがなく、会社で仕事をしているときのルーティーンである。

 

今は「広瀬すず」が出演しているが、朝ドラは成長物語だから幼少期は子役だ。

 

この子役(粟野咲莉・あわのさり)が名演で、毎朝のように泣かせてくれた。

 

 

敗戦後の混乱期、路上の靴磨きで食いつなぐ子供らが「ギブミーチョコレート」、

 

そう言ってジープに乗った米軍を追っかけるシーンを見た。

 

終戦後の日本が貧しい時代を描く象徴的なシーンだから特に珍しいわけではない。

 

が、このシーンを見ると頭に浮かぶことがある。

 

 

 

チョコレート、当時の人にとってはとてつもなく美味しかったに違いない。

 

食うものに困った時代に、嗜好品のチョコレートである。

 

子供達は夢中になる。

 

 

 

 

でもこれは、ただのチョコレートではなく「軍用チョコレート」である。

 

少し考えると分かるが、米軍の皆が、チョコレートを食べているわけではない。

 

いつも持ち歩いているわけでもないだろう。

 

明らかに軍用チョコレートであり、その予算は、日本から出ている。

 

米軍の兵士が、日本の子供達を懐柔するためにやったことだ。

 

 

 

ある時代を表す象徴的なシーン。

 

元号が変わっても似たような表現は続くだろう。

 

だが、裏側に意図があったことを学校では習わなかった。

 

そのことが瞬時、頭を過ぎる。

 

勝者の論理は、正当化される。

 

 

 

私のドラマの見方…変かな。

 

 

追伸

葬祭ディレクター試験の模擬問題集が近日中に送られて来るようです。

やっと届きます。

 

では