今年の2月、突然飛び込んできたニュース。
池江璃花子選手の白血病。
衝撃だった…だが、心から応援したい。
残念だけど、悔しいけど、治療も頑張れと心の中で叫んでいた。
(焦らせてはいけないと思いながら)日本中の人が回復を願っているはずだ。
先日、数日間の一時退院を明らかにし、少し元気な様子も伺えた。
それだけでもホッとする。
そんな最中、「液体のり」を白血病に、という記事が目に留まった。
以下、朝日デジタルニュースから引用。

会社や家庭に転がっている市販の液体のりが、白血病の骨髄移植で重要な細胞を大量に培養できたという東京大などの成果が発表され、液体のりのメーカーや研究者に問い合わせが殺到している。名前が同じ別の会社の株の出来高が前日までの10倍になったほか、SNSでは「液体のり」がトレンドの言葉になった。
研究者が培養に成功したのは、事務用の液体のりでトップシェアの「アラビックヤマト」。販売元の文具メーカー「ヤマト」(東京都)には5月30日以降、メディアからコメントの依頼や商品の説明を求める問い合わせが相次ぎ、広報担当者は電話対応に追われた。
31日には会社のHPにコメントを掲載。「研究チームは通常の販売経路で液体のりを購入され、画期的な結果を出されました。1975年の発売以来、代わることなく愛され続けている『アラビックヤマト』を今後ともどうぞよろしくお願いします」とした。
ヤマトによると、アラビックヤマトは、昭和30年代に主流だったアラビアゴムが成分の「アラビアのり」を参考にしたことから名付けたという。広報担当者は「液体のりは紙などを接着するのが目的。今回は異なる使用方法ですが、病気に苦しんでおられる方や社会の一助となれるなら、社員一同大変喜ばしい限りです」と話した。
ヤマトは株式を上場していないが、空調工事などを手がけるまったく別の「株式会社ヤマト」(前橋市)は30日、株の出来高が26万株と、前日までの2万~3万株から10倍に跳ね上がった。担当者は「どうしてこの時期に出来高が多くなったのかわからない。原因を調査中です」と困惑した。
ツイッターなどネットでは多くの投稿があった。「机の中にあるコレですか」「きみ、すごい子だったのか!」と驚く声や、商品名にかけて「あらビックリ」とつぶやく人も。研究が進んで「早く必要な人に届くようになればいい」「医療費がかなり削減できるかも」と期待する意見もあった。
また、「研究はこれがあるから地道に続けないといけない」「しらみつぶしに探したのがすごい」と研究者をたたえる人もいた。
研究者はなぜ、液体のりで細胞を培養しようと思ったのか。実は論文が掲載される2カ月ほど前、学会でアラビックヤマトが紹介されるのを記者は見ていた。
英科学誌ネイチャーに論文を発表した東京大の山崎聡特任准教授は今回、白血球や赤血球のもとになる造血幹細胞の培養に挑戦。通常は牛の血清などからつくられた培養液にサイトカインという信号物質を加えて培養するが、培養液を液体のりの成分であるポリビニルアルコール(PVA)に置き換えることで、細胞を大幅に増やせることを発見した。
この実験に使ったPVAは化学メーカーから仕入れたものだったが、山崎さんはすぐ、液体のりを試してみたい衝動に駆られたという。「PVAは小学校から使ってきた液体のりの成分。身近にある安いPVAでも本当に培養できるのか、確かめたかった」
コンビニでアラビックヤマトを購入して実験、確かに培養できることを確認した。3月に神戸市であった学会で、研究を説明する際のトピックスとして紹介すると、聞いていた研究者たちからは「のりで増えたのは本当に驚くべきこと。本当に造血幹細胞なのか」「がん化のような異常な増殖ではないのか」などと質問が相次いだ。山崎さんは「マウスに移植して、正常に白血球が増えることを確かめた」などと回答。発表が終わると、会場は拍手に包まれた。
すでに医療分野で使われているPVAもある。化学メーカー「日本酢(さく)ビ・ポバール」(堺市)は、錠剤のコーティングなど医薬品の添加物として使えるPVAを製造している。担当者は「これから新しいニーズが出てくるかもしれない」と期待した。(合田禄)
以上。
コレはいけるぞ。
世の中には、白血病で苦しむ多くの患者がいらっしゃる。
いい薬があっても、非常に高額だったりするから難しい。
何とか多くの人たちを救って欲しい。
久しぶりに、いいニュースなのにテレビでは取り上げてもらえない。
非常に残念だ。