合格証書 (井手)

 

弊社の事務所は計4回引越しをして今のマンションに落ち着いた。

 

その間に葬祭ディレクター技能審査の合格証書は行方不明。

 

まあその内出てくるだろう、と高を括っていたがここ十数年見たことが無かった。

 

ある日娘が「あった!」と驚いていた。

 

もしや、私の合格を疑っていたのか?

 

それにしても懐かしい。

 

振り返ると、この翌年から実技(だけの)試験対策講座がスタートした。

 

当初の科目は3科目「司会」「幕張」「学科」である。

 

そこで私は「司会」だけを教えていた。

 

3年が経った頃、新たに試験科目が増えた。

 

2級は「説明実演」、1級では「交渉実演」と言った。

 

これらは紆余曲折を得て、現在の「実技筆記」に繋がっている。

 

 

 

私は最初、司会だけが担当で「説明実演」「交渉実演」の担当ではなかった。

 

その予定だったのだが…この講座を依頼された先生が講座の10日ほど前だったか

 

…お断りを入れてきたと伺った、そう記憶している。

 

私には、何があったのか、そこにいたる事情は分からない。

 

連絡をくださった事務局の方からは、やってもらえないかと誘われた。

 

当時、パソコンではなくワープロしか使っていなかった時代、

 

10日間で全問解けるのか、時間は間に合うのか、

 

不安だったが他に選択肢は無く、引き受けた。

 

それ以来、2科目を担当することとなる。

 

 

 

その後、難易度が増して関連法規も必要になると「学科」も教えるようになり、

 

新たに追加された「接遇」も担当することになった。

 

もっと言うならば、最初の頃は幕張も教えていた。

 

この講師のために、中央仏教学院僧侶コースも卒業したし、FP2級の資格も取得した。

 

いつの間にか、膨大なテキスト類や模擬試験、映像教材、音声教材と増えた。

 

この試験で沢山のことを学ばせていただいたと感謝している。

 

 

 

見つかったこの合格証書は、ある意味私の人生のエポックになった。

 

あれから24回目の試験が911日にある。

 

それに向けての講座もまだまだ残っている。

 

多くの合格者を出したい。

 

 

 

では。