鹿児島に梅雨前線が停滞している中、今年も九州を巡る期日がやってきた。
少しだけ天気が心配だったが、まずは北部九州という予定で問題は無いだろう。
3年振りに父親の納骨堂にも足を運ぶつもりでいた6月の末日、羽田空港へ。
小雨程度だが空気はどんより、今の時期特有のジトッとした感触が肌に付いていた。

いつもなら福岡空港に到着するとカラッとするが、今年はまだ梅雨が明けていない。
しかも梅雨明け間近のこの時期の九州は、昔からドカッと纏まった雨が降る。
稀に、数十年に一度の空梅雨の時は給水制限があり、
冗談で雨乞いの踊りを舞ったりしていた学生時代が懐かしい。
空港から博多駅、地下街で大福のうどんと煮しめの握り、そしてソニックで折尾へ。
ここからはタクシーに乗り姉の家に向かう。
少し休んだら納骨堂へ。老朽化した納骨堂が建直してあった。
各世帯に80万程度の請求らしい…喩が悪いが、まるで人質を取られているようだ。
それが支払えない人や嫌な人は納骨堂を出て行ったらしい、何とも残酷に思える。
夜は、親戚が集まり中間ホルモンへ。でも、ホルモン屋というより普通の焼肉屋だ。
こちらの地域では、ホルモン屋と焼肉屋の厳密な区別はしないようだ。
遅くまで騒いで、また明日の朝集まるらしく遅くに帰って行った。
ありがたいけど、明日は月曜日だよ…仕事しないと。
翌朝、姉が畑から白ナスを持ってきた。
「何それ?」初めて見て驚いた。
そういえば朝食で出た漬物が糠漬けだったけど、こちらは床漬けという。
糠床の上を取るか下を取るかの違いで、この地域の方言だ。

朝から積もる話の欠片を済まして、私は午後には所要もあり佐賀へ。
折尾~(特急ソニック)~博多~(特急かもめ)~佐賀という、
私にとっては人生で何度も通ったコースだ。
若い頃は、特急には乗車しない。今は、本当に【鳥取砂丘が似合う動物】さ。

駱駝(らくだ)
あまり切れ味が良くないようで…すいません。
では。