実は、このお話のモデルとなった人物が、吉備国(きびのくに)にいました。
キビ団子は吉備国(きびのくに)の団子ですからね。
かなり昔の話ですが、吉備国に異国から大男がやってきます。
名前は「温羅」と書いたらしいのですが、「温羅」は「おんら」、そして「んら」、「んら」が「うら」となったというのは私の勝手な想像ですが多分あっているでしょう。
悪事を働く「温羅」の住処を「鬼の城(きのじょう)」と呼び人々は恐れたと言います。

※その歴史がいまだ解明されていない謎の山城。「日本100名城」のひとつ。
大和朝廷によって国の防衛のために築かれたとされる古代山城。
鬼ノ城は歴史書には一切記されておらず、その歴史は解明されずに謎のままです。
朝廷から温羅を成敗するために遣わされた武将も実力不足で引き返し、
最後にやってきたのが大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)。
この方こそが桃太郎のモデルです。
一進一退が続いた戦も神通力を表した桃太郎のモデルは、
一本の弓に二本の矢をつがえて同時に放った。
その内の一本が温羅の左目に当たり、流れた血で川が真っ赤に染まった。
その川の名を「血吸川(ちすいがわ)」と言い、今でもその名で呼ばれています。
その後、お互いに変身したりしながら戦いは続き、桃太郎のモデルが勝利をおさめます。
さて現在、桃太郎祭りの中で「温羅じゃ」…「じゃ」は方言です、
意味は…です、という意味。
この温羅じゃダンスがなかなか面白い。
温羅(うら)化粧と言われる鬼をイメージした独特なメイクが魅力の一つ。
ダンサー全員がメイクに衣装を合わせたスタイルで次々とパフォーマンスをします。
最初に見たときは、高知の「よさこい」の真似事のように見えましたが、
メイクが断然違います。
しかし、衣装は色使いが特に似ています。
でもいいじゃないですか、このメイクは海外に受けるのではないでしょうか?
そんなことを考えていました。
では。