北京本店の「北京飯」 (井手)

 

愛知研修の前夜、以前から訪れてみたいと思っていた店。

 

三河安城ではソウルフードとして有名な「北京本店」に連れて行っていただいた。

 

昨年、何かの拍子でこの店のお話をしたときに「ではこの次に」と

 

仰ってくださったのを思い出す。

 

だが今日は日曜日、家族サービスの日でもあるのにホントに申し訳ない。

 

 

 

店名:北京本店北京飯店ではない。

 

このネーミング、なかなかである。

 

その歴史は古く昭和361961)年に開業とある。

 

終戦後に川崎で中華料理店を営む兄弟の下で修業した後、転居して開店。

 

開店から2年後に、溶き卵に他の料理の為のタレを誤って入れてしまい、

 

仕方なくまかないとして半熟卵を丼に乗せて食べたら、殊の外美味しかった。

 

この失敗から生まれたのが、三河安城のソウルフード「北京飯」。

 

失敗は成功のもとである。

 

余談ですが「失敗は成功のもと」と言えば

 

ポスト・イット (付箋) は、アメリカの化学メーカー3Mによって開発されました。

 

実は、たまたま弱い接着剤を作り出してしまったことが成功に結び付くのです。

 

1969年、同社の研究員スペンサー・シルバーは強力な接着剤を開発中に、

 

偶然、非常に弱い接着剤を作り出してしまいました。

 

 

 

ノーベル賞で有名なノーベルはダイナマイトを発明します。

 

これも偶然が絡んでいます。ニトログリセリンの入った缶に穴が開き、

 

周りに敷き詰めた珪藻土にニトログリセリンが染み込んだのです。

 

その状態だと、衝撃を与えても爆発せず運搬も楽にできるようになったとか。

 

 

 

話をもとに戻します。

 

北京飯は半熟卵の上に豚のから揚げが乗っています。

 

この日は、これの卵2倍を注文しました。

 

そりゃ美味いに決まっています。

 

 

 

しかしこの「北京飯」、屋号まで冠したのに始めた頃は一杯も売れない日があったとか。

 

だが今も昔も口コミというのは恐ろしい。

 

美味しいものは、やはり美味しいのだ。

 

徐々に人気が高まり、最近では予約なしでは入店できないほどに。

 

長い歴史の上に名物「北京飯」は誕生しているのです。

 

 

摘まみを散々食べて呑んだ後に北京飯が〆でした。

 

「空」という日本酒も希少でしたが、呑ませていただきました。

 

フルーティで呑みやすく、危ないですガンガン行きそうでした。

 

しかし行列ができる人気店、滞在時間は2時間と決まっています。

 

呑み過ぎなくて良かったです。

 

ご馳走様でした。

 

明日は、研修です。