地獄の中尊寺へ (井手)

 

黙っていても37度。

 

これがホントに東北か?

 

10年後には、普通にハイビスカスが咲いているぜ。

 

そんな暑い暑い最中、中尊寺へお参りしてきました。

 

それは大失敗でしの巻。

 

 

 

岩手から埼玉の自宅に戻っても、翌日から宮城へ移動だ。

 

ならばと、急遽一ノ関でホテルを取り宿泊。

 

いやあラクチンだ、しかも近くの居酒屋で夕食を取ったらこれがまた美味い。

「山海」何と読むのかもしらない「さんかい」「やまうみ」かな。

 

生ビールは「えびす」しかありません…いいねえ。

 

 

 

翌日、ゆっくり寝て起きても仙台は直ぐそこ。

 

というわけで、レンタカーを借りて世界遺産巡りへ。

 

毛越寺の庭園や中尊寺の金色堂、それから空飛ぶダンゴを見学に。

 

空飛ぶダンゴだけは世界遺産ではありません分かるとは思いますけど。

 

 

 

着替えが一切ない。

 

スーツ姿で世界遺産を巡り、変な人扱いされたのは初めてだ。

 

ネクタイ外して、上着は脱いだけど、中尊寺なんて半分登山に近い格好だもの。

 

全然知らなかった。

 

そんな汗びっしょりになって中尊寺の駐車場に降りてきた時の事。

 

汗を拭くにもタオルもなく、2枚持参していたハンカチで何度も何度も拭いていた時、

 

駐車場の隣に停まった赤い軽自動車、若い女の子が一人。

 

車を見れば秋田のわナンバーで見る限りレンタカー。

 

「今時、女子も一人で来るのか?」と感心していた。

 

次の瞬間ドアが開き、その子が颯爽と中尊寺に向かった。

 

その姿を見て唖然!

 

ミニスカートにパンプスダメだ、俺より駄目だ。

 

やはり、こういうミスするやつっているんだね。

 

 

 

毛越寺の庭園と寺。

 

毛越寺の由来は白鹿伝説。

 

(もうつうじ)と読みます。

 

天台宗の僧侶、慈覚大師円仁が東北巡礼の折、この地に差し掛かると一面霧に覆われ

 

一歩も進めなくなりました。ところが、ふと足元を見れば転々と白鹿の毛が落ちている。

 

不思議に思いましたが大師は毛を辿ると前方にうずくまる白鹿。

 

近づくと白鹿はいつの間にか消え去り、代わりに白髪の老人が現れます。

 

この地に堂を建て霊場にせよと告げたとか。

 

慈覚大師円仁は、この老人を薬師如来の化身と感じ、堂を建立したのが始まりだとか。

 

毛越寺(もうつうじ)は、「もうおつじ」が正しい発音ですが、

 

「もうおつじ」が「もうつじ」になり「もうつうじ」に変化したものです。

 

 

 

因みに中尊寺を開山したのも慈覚大師円仁です。

 

中尊寺の金色堂には、ミイラ化した藤原4体の遺体などが収められている。

 

漆塗りの上から全てを金箔貼りで処理している。

 

なぜ金箔?

 

浄土、それも阿弥陀仏が担当する極楽浄土の様子を描いたものだろう。

 

その点、秀吉の金箔好きとは趣が異なるか。

金色堂は写真撮影禁止です。

 

真ん中の写真の先の建物の中に金色堂は納まっています。

 

 

 

その後、車を走らせ空飛ぶダンゴへ。

 

それは次回。