2日連続開催の第30回葬儀司会技術講習会が終わりました。
この講座は2日間で総合的に司会を学ぶものです。
新人もいればベテランもいますが、皆同じスタートで…というと
ベテランが態々と思われるでしょうが、それは違います。
キャリアが長いと一応「ベテラン」と呼ばれますが、
正しいルールを知っているベテランやプロの方が少ないのが現状です。
ですからベテランの方は、予期せぬ出来事に戸惑うことの方が多いのです。
その点、新人は真っ白ですから理解が早いという利点があり上達が早い。
ベテランにも葬儀のキャリアはバックボーンになり得ますからそれは利点です。

出来れば、年に数回行われる初級講座へのご参加をお願いしたい。
そこで基礎の司会術を学べます。
「対比」と「類似」の表現は何のため?
「2次元」と「3次元」の司会の違いは?
アナウンスの決まり事…日本のアナウンサーは皆同じルールでやっています。
「言葉」と「文字」の違いとその歴史的背景から、日本語の持つ特徴とは。
最低でも、この程度の事を知ったうえで参加してもらえれば…
(宿泊したホテル)
今回テキストを取捨選択して9冊に分類しております。
そして全国各地から若い方を中心に10名のご参加。
講座に参加する目的は? という質問には予想通りの答えが返ってきます。
現在の葬祭業界の移り変わりや変化は、そのまま参加目的に現れていました。
外注業者には厳しい言い方になるかもしれませんが、
現在の業界は価格帯の減少傾向が一層進んでいます。
嘗てのように、必要に応じて外注に任せていたものを、
そのままの状態で継続することが不可能になってきました。
この件に関して私には異論がありますが、でもそれが現実です。
ブライダル業界も社会環境の変化に伴い厳しくなっているのは同じですが、
外注は継続しているところが多いようです(葬儀と比較しての話ですが)。
それは、葬儀のように【何でもかんでも安くしない】傾向にあるからでしょう。
自らのビジネスへのプライドをなくしたかのような値下げ合戦はいただけません。
いつの頃から、そんな俄か葬儀社が登場したのでしょうか。
残念ですが、現在の状況は適正価格を通り越しているのではないかとさえ思えます。
では、外注に依頼していたものを自社で賄うとすれば、
今までは保持していなかった技術を身に付けなければなりません。
そのために、受講生が継続して学べるよう「モデリング学習」中心にしています
今回はアナウンスの読み方、弔電やナレーションの読み方・書き方までやりましたが
CD音声教材としては16作品をお渡ししております。
車の中や部屋で繰り返し聞いてくださいね、必ず効果があります。
その理由は、人には「発声学習能力」(覚えていますか)が備わっていますから。
※発声学習能力は誰にでも備わっていますから、最初に聞いたアナウンスが耳から飛び込みます。これが悪さをする元なのです。でも逆に、これをキチンと使えば治ります。
気長に続けてください。
2日間の講座は大変楽しく過ごさせていただきました。
懇親会も(大騒ぎで)楽しく交流し、情報交換ができて良かったです。
今後、皆さんが司会者として育っていただければ本当にありがたい。
頑張ってください。
お疲れ様でございました。