それぞれの脳が見えるものが現実 (井手)

 

この世界の中で、我々は同じ現実を見ているように思っているが、

 

本当に同じものを認識しているのだろうか?

 

インターネットで流行った「靴の写真」の色。

 

「緑と灰色」か「ピンクと白」か世間を2分する論争になった。

 

その数年前もドレスの写真が「金と白」か「青と黒」かで騒がしかったのを覚えている。

 

 

 

人によって見え方が違うのである。

 

人によって脳の認識が違うということだ。

 

ある人には緑に見えても、別のある人にはピンクに見える。

 

信じられないが、これが人間の現実である。

 

 

 

我々人間は、今3色型色覚の世界で物を見ている。

 

青・赤・緑の錐体という組織で色を吸収し、結果100万色が見えている。

 

犬や猫は白黒で2色型色覚しか見えない。

 

そして昆虫は4色型色覚の世界だから紫外線が見えるはずだ。

 

青・赤・緑・黄の錐体を持ち、3色型の100倍にあたる1億色以上見える。

 

 

 

因みに進化の過程で人間も祖先を辿れば2色型色覚に落ちた時代があると聞いている。

 

それは危険を避けるため夜中に動く夜行性の生き物だった時代の名残だ。

 

それが、突然変異で3色型色覚を取り戻し、今は当たり前の時代であるが、

 

実は4色型色覚見えている人類が少数だがいるらしい。

 

これは女性のみで男性にはいない(またはごく少数)とされている。

 

これから例えば千年後、人類の常識は4色型色覚になっているかもしれない。

 

何故なら、哺乳類の祖先は、元来4色型色覚だったから。

 

因みに、恐竜も4色型色覚。

 

 

 

では。