親父の命日 (井手)

 

 

50年前、成人式は115日だった。

 

父親が亡くなった日だからよく覚えている。

 

位牌も没日が115日だ。

 

 

 

その頃は、お正月が終わり一段落したら成人式だった。

 

晴れ着の若い男女が恨めしく映ったものだ。

 

北九州の成人式は、今も派手だ。

 

女性はキャバクラ嬢、男性はホスト…に譬えられてTVでもよく流れる。

 

当時はどうだったのだろうか。

 

 

 

あれから50年か、父親が生きていれば111歳。

 

とても無理だ…しかし生きていてもギネス記録にもならない。

 

でも、多くの親孝行が出来たかもと思うと、もう少し長生きして欲しかった。

 

 

 

死因は、脳卒中であった。

 

友人の肩を借りて、苦しそうに片足ケンケンしながら帰宅した。

 

半身が動かなくなっていたようだ。

 

今思うと、症状が出た時、もっと早く救急車を呼んでいたら…

 

「たら」「れば」はないのだけれど、どうしてもそう考えてしまう。

 

 

 

 

お酒が飲めない下戸の父だったが、50年目だからね。

 

今日は軽く飲んで弔います。

 

 

では。