昭和58年(1983年)4月、薬師丸ひろ子の「探偵物語」がヒットし、
わらべの「メダカの兄妹」、松田聖子の「SWEET MEMORIES」、
中森明菜の「セカンド・ラブ」が世間に流行った時代。
私は24歳で大学を留年して芝居の世界に夢中だった。
その頃、山陰の島根県斐川町神庭の畔(あぜ)で農道工事の事前調査が行われ、
(私が今、毎朝ウォーキングしているのも農道だが)
調査の際に何げなく一片の古代土器を拾った者がいた。
これが世紀の大発見につながる発端である。
(写真は荒神谷博物館より)
その後、銅剣358本という衝撃の数が見つかり
(それまでは全国で30本しか見つかっていない)
「荒神谷遺跡」の名は一躍全国に轟くのです。
更に、近くで銅鐸(どうたく)と銅矛(どうほこ)も一緒に発見されました。
1度あると2度目もあるかも…というのが、この時の記憶で私にはハッキリと
刻み込まれていたのか、1989年(平成元年)川崎市の高津区で巨額の現金が
落とし物として、2度にわたって(総額2億3千万円)発見されました。
全く、意味合いは違いますが、人間の記憶とは不思議なもので、
この時は、やはり2度目もあったか…と思ったものです。
偶然ですが、当時、現場の直ぐ近所に私も、弊社のI講師も住んでおりました。
話を元に戻します。
2度にわたる世紀の大発見、古代史を塗り替えた遺跡が意味するところは?
それまでの常識が一夜にして常識でなくなる。
たったの2000年前のことが分からない。
分からないから、想像し、そこが面白いのでしょうか。
縄文から弥生時代を振り返ると、大きな勢力がいくつかございます。
邪馬台国は、6つの勢力に分かれていたのでしょう。
それぞれの地域を、ヤマト(大和)、キビ(吉備)、コシ(越)、
オワリ(尾張)、ツクシ(筑紫)、イズモ(出雲)として治めていた。
これら列強をトップとしてまとめたのが大和政権。
やがて日本はクニの時代に入っていき古墳時代を迎えるのですが…
この続きは明日。