昨日からの続きです。
浄土真宗本願寺派の三奉請と同じものを浄土宗で比較すると、
四奉請(し・ぶじょう)という偈文になります。(浄土宗は三奉請もございます)
浄土宗は、呉音読みと漢音読みの両方がありまして
(その歴史的意味についてはカットさせてください)、
三奉請は呉音読み(本願寺派と同じ)もありますが、
四奉請は漢音読みです。
今、日本では漢音読みが普通です。
仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)を漢音読みすると
「ふっせつあびたけい」になり、実際、天台宗ではこのように読んでいます。
また話が若干ズレますが、天台宗では阿弥陀経は「中抜き」で読みます。
浄土宗では半巻で読みます。浄土真宗は1巻全部を読みます。
宗派で違いがありますね、読み方だけではなく、内容に関しても。
では浄土宗の例を挙げます(漢音で読みます)。
① 奉請十方如来(ほうぜい しほうじょらい)
入道場(じとうちょう)散華楽(さんからく)
② 奉請釈迦如来(ほうぜい せきゃじょらい) 入道場散華楽
③ 奉請弥陀如来(ほうぜい びたじょらい) 入道場散華楽
④ 奉請観音勢至諸大菩薩(ほうぜい かんにんせいし しょたいほさ)入道場散華楽
要するに、本願寺派が3点に絞ったものを浄土宗は4点にというところが違うところ。
繰り返しますが、浄土宗には三奉請もございます。
これらは経文ではなく偈文です。

宗派によってお焼香の案内のタイミングが違うのですが、
一般的には経文に入ってからの焼香案内が多いのです。
その辺りをポイントにして、ベテランや新人などの経験の差などに関係なく
宗派のセットリストを皆様に理解していただく。
本来は、僧侶からの指導があれば一番良いのではないかと思われますが…
また長くなりましたので、この続きは明日。