経文と偈文 ③(井手)

 

テキストでは、経文の偈文も音声入りのCD教材を使用しています。

 

受講生用に纏めてテキストと併せて渡しております。

 

それと、本願寺派では導師の入退場の楽曲は原則決まっています。

 

良いか悪いかは別にして、正式な音楽をお勧めしています。

 

(勿論、CDでお渡しします)

 

そして、この音楽のこの部分から(という決まりがあり)

 

徐に司式者が場内を歩き始めます。

 

しかも浄土真宗本願寺派では、僧侶は男女とも左足から歩き始めます。

 

(浄土宗では、女性だけは右足からだったのではなかったでしょうか)

 

 

細かいことですが、偈文の音にも決まりがあり、

 

所謂「調子笛」(上の写真)で音を合わせたりもするんですよ。

 

まるで音楽、「合掌?コンクール」のようですよね。(笑)

 

 

 

一度紹介したことがあるのですが、目安博士(めやすばかせ)という記号が

 

お経本のあちこちにございます。

 

それぞれ出音(しゅっとん)の音の高さが、分かりやすく西洋音楽のように書いてあり

 

(これは浄土真宗の特徴かも)その後に目安博士を頼りに音の上げ下げを聞いていると

 

何となく導師のお経を追いかけることが可能になってきます。

 

これはポイントですよ。

 

 

 

目安博士とは、音の強弱ではなく高低と長さを表しているのでしょう。

 

それから平金の音の強さは、●の大きさで表現しています。

 

こういうのは檀信徒用の経本には掲載されてないことが多いです。

 

ですから、葬祭業者には雛僧用のお経本を紹介していました。

 

私は良いことだと思いますが、有難味が無くなるというのはありますね。

 

知らないからこそ良くて、知ってしまえば「なーんだ」となる。

 

これ人間の心理でしょうか。

 

 

 

久し振りに、経文と偈文について書きました。

 

では。