テキストでは、経文の偈文も音声入りのCD教材を使用しています。
受講生用に纏めてテキストと併せて渡しております。
それと、本願寺派では導師の入退場の楽曲は原則決まっています。
良いか悪いかは別にして、正式な音楽をお勧めしています。
(勿論、CDでお渡しします)
そして、この音楽のこの部分から(という決まりがあり)
徐に司式者が場内を歩き始めます。
しかも浄土真宗本願寺派では、僧侶は男女とも左足から歩き始めます。
(浄土宗では、女性だけは右足からだったのではなかったでしょうか)

細かいことですが、偈文の音にも決まりがあり、
所謂「調子笛」(上の写真)で音を合わせたりもするんですよ。
まるで音楽、「合掌?コンクール」のようですよね。(笑)
一度紹介したことがあるのですが、目安博士(めやすばかせ)という記号が
お経本のあちこちにございます。
それぞれ出音(しゅっとん)の音の高さが、分かりやすく西洋音楽のように書いてあり
(これは浄土真宗の特徴かも)その後に目安博士を頼りに音の上げ下げを聞いていると
何となく導師のお経を追いかけることが可能になってきます。
これはポイントですよ。
目安博士とは、音の強弱ではなく高低と長さを表しているのでしょう。
それから平金の音の強さは、●の大きさで表現しています。
こういうのは檀信徒用の経本には掲載されてないことが多いです。
ですから、葬祭業者には雛僧用のお経本を紹介していました。
私は良いことだと思いますが、有難味が無くなるというのはありますね。
知らないからこそ良くて、知ってしまえば「なーんだ」となる。
これ人間の心理でしょうか。
久し振りに、経文と偈文について書きました。
では。