感染症で世界が…(井手)

 

14世紀。

 

ペストがヨーロッパで猛威を振るった。

 

結果、人口が激減し社会は大きく変わる。

 

奴隷のように扱われてきた農民がいなくなり、荘園制度が崩壊する。

 

そして「これだけ次々に人が死ぬんだから、この世に神様なんていない」

 

こうして庶民の気づきでキリスト教も崩れていった。

 

流行が落ち着くと、やがて人間的なルネサンスが生まれていく。

 

ペストという感染症が結果的に社会を変えたのだ。

 

 

 

16世紀。

 

無敵艦隊スペインの大航海時代。

 

ジョニーデップの映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界だろう。

 

スペインの探検家で軍人のフランシスコ・ピサロは、インカ帝国を滅ぼしてことで有名。

 

彼は軍人と召使の母との間に生まれ、教育もされず文字も知らないまま育った男である。

 

その男がたったの180人の私兵部隊(ほぼ海賊)で数万のインカ軍を打ち倒すとは…

 

インカの軍勢を率いたのは皇帝アタワルパ。

 

当初、圧倒的な戦力差で勝利を収めた後のスペイン人の処遇を考えるほど余裕だった。

 

半分は神の生贄、残りは去勢して使役としてこき使う。

 

しかし180人の私兵は戦闘のプロで、武器もインカ軍とは比べ物にならない…と、

 

教科書では武器の差や、相手を出し抜く戦術などで相手をパニックに陥れ…となりますが、

 

実はその背景には、天然痘ウィルスが存在していたようです。

 

スペイン人は免疫を持っていますが、インカ帝国の人々は半分以上が命を落としました。

 

これをインカの人々は、信仰している神の差だと思い込み、以来キリスト教に改宗しました。

 

 

第一次世界大戦時。

 

アメリカ生まれの「スペイン風邪(インカ帝国の恨みか)」を

 

アメリカの軍人がヨーロッパに持ち込みヨーロッパは没落します。

 

ウィルスを持ち込んだアメリカは、その後世界の覇権を獲得するのです。

 

 

 

さて、ではコロナが終息した後は…どうなる。

 

人類の歴史は繰り返されるからね。

 

 

 

では。