11月の初旬ご縁あって築地本願寺の宿坊に泊まり、翌朝のお勤めに参加しました。朝のお勤めは何度も経験がありますが、宿坊から向かうのは初めてでワクワクしました。
6時半に梵鐘がつかれ築地本願寺の1日が始まります。晨朝勤行は7時から始まりますが、少し早めに本堂に着席しました。お寺の朝は清々しさと神聖な空気が漂います。築地本願寺は浄土真宗本願寺派の寺院です。ご本尊は「阿弥陀如来」祭壇中央にお出でです。
ここには中央仏教学院という学校があります。浄土真宗本願寺派が僧侶になる人の為に開設した仏教を学ぶ学校です。その中に通信教育の部門があり、先日亡くなった井手さんも僧侶コースの卒業生でした。私も井手さんの勧めで平成22年から3年間にわたり中央仏教学院通信教育コースで学びました。通信制ではありますがほぼ毎週日曜日には築地本願寺で様々な講座がありました。その経験は私の葬儀スタッフセミナーの中で大いに生かされています。又そこで出会ったお経の数々に私はハマりました。「正信偈」に始まり「往生礼賛偈」「般舟讃」「奉讃早引作法」等など、本山である京都の西本願寺まで行って僧侶の方々とお勤めさせていただいたのは素晴らしい経験でした。
さて、築地本願寺の晨朝勤行は基本的には毎日、正信偈、和讃六首引と法話、御文章がお勤めされますがこの日はラッキーなことに、法然上人のお命日で「奉讃早引作法」から「源空章」というお経がお勤めされる日でした(法然上人は浄土真宗の宗祖親鸞の先生にあたる方です)このお経には歌うようにメロディが付いていて、それはそれは耳にも心にもやさしい響きです。しかし誰でもがちょっとやそっとでお唱えできるものではなくて、私のお経本には全部ドレミの音符が書かれています。そして何日か前から練習をしてこの日に臨みました。お内陣の僧侶の方々の声にそっと合わせるように、そしてお浄土にいる井手さんに届けと心を込めてお唱えさせていただきました。 合掌


