供養祭 (石川 元)

 

古い写真を境内の一角で丁寧にお焚き上げをし、気持ちに区切りを付ける

 

写真供養祭のお手伝いをさせていただきました。

 

 

 

代々伝わる…ずいぶん昔の誰とも分からない写真なので…

 

アルバムに貼りきれずにずっと処分出来ずにいた写真なので…等々

 

 

 

今は、デジタルで、携帯やパソコンに保存出来ますけど、昔はすべて現像していましたからね。我が家の娘の写真も膨大です。

 

 

 

写真をお持ちいただいた方は、混雑緩和の為、10枚ほどを選び、炎にくべて頂きます。

 

それ以外の写真は、本堂にお供えし、ご住職がお経をあげて供養してくださいます。

 

 

 

それはそれは、懐かしそうに目を細めて、微笑みを浮かべる方、涙する方と気持ちを込めて、ご供養されていらっしゃいました。

 

 

 

こんなご時世ですから、葬儀社主催の人形供養祭や説明会なども軒並み、中止や延期の話を耳にします。

 

 

 

この写真供養もアルコール消毒をした手を火気に近づけると危険ですから、

 

薄手のビニール手袋の上に燃えにくい素材の手袋を貸し出し、ソーシャルディスタンスはもちろんの事、諸々の注意を払いながらの開催でした。

 

 

 

休み時間…

 

お手伝いに来ていた大学生も混雑時を避けて、持参した写真を炎にくべていました。「何の写真?」と聞くと「あ、前の彼氏の写真です。」

 

「携帯で撮った写真は、消せばいいけど、プリントアウトした写真は、どうしたらいいかわからなくて持ってきました。」だと。

 

(;゚Д゚)なるほどね。

 

確かに破いて捨てるより、後生大事にとっておくより、懸命ですわ!

 

ナイス!!妙に納得した私でした。