コロナ禍に出会った素敵な場所(加藤直美)

新型コロナウイルスの為に、昨年度はほとんどが中止になった研修セミナー。

今年度はオンラインでの実施もありましたが、直接伺った場所も多です。

 

オンラインはオンラインで、ものすごく大変でした。

私のセミナーが座学だけではないからです。オンラインは私自身も初めてでどうなることか想像もつかず、実際にやってみても歯がゆいことの連続でした。もちろんパソコンの向こう側にいる受講生の皆さんも大変だったと思います。

 

出張で伺うセミナーすべて県をまたいだ移動です。

新幹線などの電車は電車で、タクシーはタクシーで、ホテルの部屋はホテルの部屋で、自分で感染を防ぐ行動を意識しなくてはいけません。

公共交通機関では非常識なもいて、ノーマスク、鼻出しマスク、咳、くしゃみ、大声でのお喋り、さすがに車でお酒を飲みながら騒ぐ人はいませんでしたが、私は常に周りを警戒して身の危険を感じた時にはとっさに座席を移動したり一瞬息を止めたり・・・緊張の連続でした。

 

持参した感染予防グッズも日に日に増えました。マスク(ケース)フェイスシールド、体温計、除菌ウエットティッシュ、手指用消毒スプレー、使い捨て室内スリッパ、ひざ掛け、TVリモコン用ビニール手袋・・・。体温計を持参する出張は初めてでした。

セミナー前の体温チェックも「私に熱があったら、セミナーは中止になるのか・・・」といつもドキドキでした。セミナーが終わってホテルに戻り体温を測ると37度越えの時もあり、ドキッとしたことも何度かありま。セミナーの後で体が火照っていただけですぐに平熱に戻りましたけれど・・・。

セミナーの主催者、ご担当者の皆さんも本当に大変な準備と努力をしてくださっています。お陰様で今のところ一人の陽性者もなくセミナーは無事に進んでいます。

 

そんな中8月初旬、東北地方の葬儀社様に伺いました。

すべてのセミナーが終わってから社長さんに連れて行っていただいた場所が森に囲まれたEVER MORE美術館でした。ここは美術館でもあり葬祭ホールでもあります。

中に入った途端、たくさんの絵画と仏像が私を迎えてくれました。「何という空間でしょう!」思わず久しぶりに大きく深呼吸をしました。

丁度ホールは葬儀の最中で、薄く聞こえる僧侶の読経が心地よく耳に入ってきました。しばしこの心地よい空間にいられたこと、緊張を強いられながらセミナーをしてきた私に大きな安らぎを与えてくました。ありがとうございました。又行きたいです!