22年振りの再会 (加藤直美)

22年振りに高校時代の友人と会いました。

私がかつて通っていたのは県立の女子高です。普通科の中にひとクラスだけ音楽の専門コースがあり入学から卒業まで30人がずっと同じクラスでした。クラシックの音楽コースで、声楽、ピアノ、管楽器などと分かれてはいましたが、3年間一緒というのはすごく濃い関係で、友人というよりも親戚のような感じでしょうか?

卒業後は故郷を離れて、それぞれに音楽関係の大学に進学をしました。

若い頃は仕事に子育てに忙しかった私たちも、そろそろ自由な時間が持てるようになってきたんですね。「会いたいねえ・・・」という声もちらほら聞こえて、2年前に大きなクラス会を開きました。それなりに年を重ねましたが、すぐにあの頃に戻れるの不思議です。この年齢になってもあの頃のあだ名で「〇〇ちゃん!」と呼び合える仲間が私は本当に愛しいです。

先日クラス会には来られなかった友人と地元でうことにしました。

待ち合わせ場所に遠くから歩いて来る姿が、荷物の持ち方が、微笑みの表情が、まったくあの頃と変わりませんでした。すぐに高校時代に戻って、思い出話に花が咲きました!責任のある仕事を任されて勢力的に活動している友人が誇らしかったです。やっぱりこの高校時代の友人たちとは、ライバルというよりは従姉妹のような関係です。

お互いにエールを送り合い、又の再会を約束して別れました。

秋の1日の思い出です。